コミックコーナーのモニュメント

「感想【ネタバレを含みます】」カテゴリーの記事はネタバレありの感想です。 「漫画紹介」カテゴリーの記事は、ネタバレなし、もしくはネタバレを最小限にした漫画を紹介する形のレビューとなっています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

令和のダラさん3巻 感想その②

令和のダラさん 3 (MFC) 感想その①はこちらです。 www.iiisibumi.com おどろおどろしい過去編と、紙芝居で語られる屋跨斑誕生の温度差。 ダラさんが警戒する大妖・谷跨斑と、周に取りつく谷跨斑の現状。 いろいろなギャップが面白い『令和のダラさん』3巻の…

令和のダラさん3巻 感想その①

令和のダラさん 3 (MFC) 祟り神・「屋跨斑」の誕生に、ダラさんと十郎太の別れも描かれる過去編と、ますます混沌としてくる現代編の寒暖差が相変わらず凄いです。 今回は感想が長くなったため、2つに分けてあります。『令和のダラさん』3巻の感想その①です。…

虚構推理20巻 感想その②

虚構推理(20) 番外編小冊子付き特装版 (月刊少年マガジンコミックス) ※今回は通常版と番外編小冊子付き特装版の2種類があるのでご注意ください。こちらの表紙は番外編小冊子付き特装版のものです。 感想その①はこちらです www.iiisibumi.com まさかまさ…

虚構推理20巻 感想その①

虚構推理(20) 番外編小冊子付き特装版 (月刊少年マガジンコミックス) ※今回は通常版と番外編小冊子付き特装版の2種類があるのでご注意ください。こちらの表紙は番外編小冊子付き特装版のものです。 妖たちの間で流行る悪戯、「密室開き」。 犯罪者が計画…

ライドンキング11巻 感想

ライドンキング(11) (シリウスコミックス) プルチノフ大統領一行の立ち寄ったネビュートスの街を包囲する北方辺境伯軍。 その背後で暗躍する魔導院・黒の塔の密偵である黒影たち。ライドンキング11巻の感想です。 カルホーン将軍と大統領流交渉術 ネビュ…

ゴブリンスレイヤーを取り巻く人の縁の物語:ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ レビュー

ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス) タイトル:ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ 作者:(漫画)池野雅博(原作)蝸牛くも(キャラクター原案)神菜月昇 年代:2018年~2019年 巻数:全2巻 あらすじ・概要 …

ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ1巻・2巻 感想

ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス) ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ 2巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス) ゴブリンスレイヤー原作小説版の4巻に該当する短編エピソード集。時系列としては水の…

ゴブリンスレイヤー14巻 感想

ゴブリンスレイヤー 14巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス) 冒険者訓練場と少年魔術師に纏わるエピソードもクライマックス。そして、新章では一行は森人の森を目指します。ゴブリンスレイヤー14巻の感想です。 池の水を抜くゴブリンスレイヤー ゴブリン…

セントールの悩み24巻 感想

セントールの悩み(24)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 季節は春。レギュラーキャラクター増員の季節。面白おかしく風刺の効いたエピソードもいっぱいのセントールの悩み24巻の感想です。 狐栗鼠兎(こりすとでら)さんと地味森(じみもり)さん 作中…

虚構推理19巻 感想

虚構推理(19) (月刊少年マガジンR) 今回は短編4つに新章の導入を収録。虚構推理19巻の感想です。 「みだりに扉をあけるなかれ」:妖怪密室ひらき 「人にとって本当に怖いのはわけがわからないこと」。 だからこそ、人は心の平穏のために、架空の妖怪やら…

お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生3巻 感想その②

お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生 (3) (青騎士コミックス) 感想その①はこちらです。 www.iiisibumi.com 第11話の百合の花が咲き誇る相関図の扉絵に笑いました。 全員一緒の「ないしょ」のポーズで1人だけ余裕のない表情のカルラと、悪役なのに悪ノリ…

お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生3巻 感想その①

お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生 (3) (青騎士コミックス) 吐き気も催す異世界の闇が露になったと思ったら、ヒナコが探していた「お姉さま」とばったり再会。王都で戦いの火ぶたが切られます。 息もつかせぬ急展開の『お姉さまと巨人(わたし) お嬢さ…

令和のダラさん2巻 感想その②

令和のダラさん 2 (MFC) 感想その①はこちらです。 www.iiisibumi.com おまけマンガ『新年のダラさん』に加えて、キャラクター紹介に、劇中で登場したいろいろなものの解説と、おまけページも充実している『令和のダラさん』2巻の感想その②です。 おまけペー…

令和のダラさん2巻 感想その①

令和のダラさん 2 (MFC) 祟り神のお姉さんと、怖いもの知らずの姉弟の笑える会合。シリアスとコミカルの寒暖差の激しい『令和のダラさん』2巻の感想です。 今回は感想が長くなってしまったため、感想その①とその②へ分割してあります。 ますます傍若無人さに…

クリエイターたちの原作リスペクトに驚愕

スターダムを駆け上がるアイドル・アイと、自分の「推しアイドル」であるアイの隠し子に生まれ変わった双子の兄妹を中心に、芸能界の物語が描かれる漫画『【推しの子】』。 この記事はその『【推しの子】』に関係のある楽曲のPVに関する内容です。 『【推し…

転生者と芸能界。嘘と愛の物語。 : 【推しの子】 レビュー

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) タイトル:【推しの子】 作者:(漫画)横槍メンゴ(原作)赤坂アカ 年代:2020年~ 巻数:既刊13巻 あらすじ・概要 宮崎県のとある病院に勤務する産婦人科医・ゴローは重度のアイドルオタク。 そんな彼の元に…

シンプルでコンパクトなTS(トランスセクシャル)モノ : 女心@男子高校生 レビュー

女心@男子高校生 (カドカワデジタルコミックス) タイトル:女心@男子高校生 作者:竹屋まり子 年代:2022年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 小説を書くのが趣味の男子高校生・夜野蓮(よるのれん)。 ネットへの小説の投稿もする彼には1つの悩みがありました。 …

Present for me 石黒正数短編集 感想

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス) 石黒正数先生の初期短編作品集、『Present for me 石黒正数短編集』の感想です。 読みやすいのに、癖の強さも感じる短編集。 この短編集は石黒先生の初期の作品を収録した短編集です。 人物画はシン…

シンプルな面白さに遊び心を一匙。いや、もう何匙か追加した短編集。 : Present for me 石黒正数短編集 レビュー

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス) タイトル:Present for me 石黒正数短編集 作者:石黒正数 年代:2007年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 『それでも町は廻っている』や、『天国大魔境』の石黒正数短編集先生の初期短編集です。 石黒…

狐のお嫁ちゃん6巻 感想

【Amazon.co.jp限定描き下ろし特典付】狐のお嫁ちゃん (6) (みんなのコミック) サダさんの妊娠に、化け狐としてのお嫁ちゃんのレベルアップ。そして、ついにお嫁ちゃんと旦那さんの間にも訪れる人生の転機。『狐のお嫁ちゃん』6巻の感想です。 ジョージさ…

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ2巻 感想

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ(2) (角川コミックス・エース) 突っ込みどころ満載の世界観と、勢いのある展開が笑いを誘うコメディー。 『父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ』2巻の感想です。 法律に則った正しいデスゲームとは!? 愛娘…

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ1巻 感想

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ(1) (角川コミックス・エース) デスゲームが合法化された近未来の日本。 業界最大手にして老舗のデスゲーム運営会社・FATHER社。 そのデスゲーム運営部門統括部部長を務める黒崎鋭司(くろさきえいじ)38歳。彼は自分…

デスゲーム運営者はマイホームパパ : 父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ レビュー

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ(1) (角川コミックス・エース) タイトル:父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ 作者:(漫画)いなほ咲貴(原作)みかみてれん 年代:2018年~2019年 巻数:全2巻 あらすじ・概要 西暦20××年。デスゲームが合法化…

ライドンキング10巻 感想

ライドンキング(10) (シリウスコミックス) 龍脈を逆流させて、魔導院黒の塔の第二席・カーヴィンを倒すとともに、肉瘴気たちの怨念を浄化したプルチノフ大統領。 物語も終盤に差し掛かるのかと思いきや、まさかの新展開。『ライドンキング』10巻の感想で…

陰のある笑顔、心からの笑顔 : 天使にさようなら 山うた短編集 レビュー

天使にさようなら 山うた短編集 タイトル:天使にさようなら 山うた短編集 作者:山うた 年代:2021年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 「兎が二匹」や「角の男」の山うた先生が贈る短編作品集です。 会社に使いつぶされる41歳魔法少女の現実と、心に秘められた…

江戸時代蘊蓄が楽しい生き字引エルフの日常漫画 : 江戸前エルフ レビュー

江戸前エルフ(1) (少年マガジンエッジコミックス) タイトル:江戸前エルフ 作者:樋口彰彦 年代:2019年~ 巻数:既刊8巻 あらすじ・概要 舞台は現代日本、東京都中央区月島。 江戸時代より400年以上の歴史を刻む高耳神社(たかみみじんじゃ)に祀られてい…

地獄の底で輝くもの : 角の男 レビュー

:角の男 1巻: バンチコミックス タイトル:角の男 作者:山うた 年代:2018年 巻数:全2巻 あらすじ・概要 角のない人間が、角のある人間を「鬼」と呼び、家畜あつかいする社会。 角のない少年ユエと、角のある少年・ジャオ。2人は少年時代を共に過ごし、共…

角の男1巻・2巻 感想

角の男 1巻: バンチコミックス 角の男 2巻(完): バンチコミックス 角のある人間・角族を「鬼」と呼んで家畜にする角のない人間たちの国・龍帝國。 角族が奴隷狩りにあい、また、勝手な理由で殺されていく時代に、精一杯抗う角ありと、角なしの2人の男の物…

読切SF「虚無を行く」がとにかく凄い : 水上悟志短編集 放浪世界 レビュー

水上悟志短編集「放浪世界」 (ブレイドコミックス) タイトル:水上悟志短編集 放浪世界 作者:水上悟志 年代:2018年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 あっさり、さっぱりとしている作風の様で、読者の予想の斜め上をついてくる展開と、丁寧な構成、独特のテンポ…

水上悟志短編集 放浪世界 感想

水上悟志短編集「放浪世界」 (ブレイドコミックス) いろいろな種類の短編が取りそろえられた『水上悟志短編集 放浪世界』の感想です。 虚無を行くが凄く良かった この短編集の総評としてまず言いたいのは、「虚無を行く」が凄く良かったということです。 総…