コミックコーナーのモニュメント

「感想【ネタバレを含みます】」カテゴリーの記事はネタバレありの感想です。 「漫画紹介」カテゴリーの記事は、ネタバレなし、もしくはネタバレを最小限にした漫画を紹介する形のレビューとなっています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

クリエイターたちの原作リスペクトに驚愕

スターダムを駆け上がるアイドル・アイと、自分の「推しアイドル」であるアイの隠し子に生まれ変わった双子の兄妹を中心に、芸能界の物語が描かれる漫画『【推しの子】』。 この記事はその『【推しの子】』に関係のある楽曲のPVに関する内容です。 『【推し…

転生者と芸能界。嘘と愛の物語。 : 【推しの子】 レビュー

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) タイトル:【推しの子】 作者:(漫画)横槍メンゴ(原作)赤坂アカ 年代:2020年~ 巻数:既刊11巻 あらすじ・概要 宮崎県のとある病院に勤務する産婦人科医・ゴローは重度のアイドルオタク。 そんな彼の元に…

シンプルでコンパクトなTS(トランスセクシャル)モノ : 女心@男子高校生 レビュー

女心@男子高校生 (カドカワデジタルコミックス) タイトル:女心@男子高校生 作者:竹屋まり子 年代:2022年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 小説を書くのが趣味の男子高校生・夜野蓮(よるのれん)。 ネットへの小説の投稿もする彼には1つの悩みがありました。 …

Present for me 石黒正数短編集 感想

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス) 石黒正数先生の初期短編作品集、『Present for me 石黒正数短編集』の感想です。 読みやすいのに、癖の強さも感じる短編集。 この短編集は石黒先生の初期の作品を収録した短編集です。 人物画はシン…

シンプルな面白さに遊び心を一匙。いや、もう何匙か追加した短編集。 : Present for me 石黒正数短編集 レビュー

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス) タイトル:Present for me 石黒正数短編集 作者:石黒正数 年代:2007年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 『それでも町は廻っている』や、『天国大魔境』の石黒正数短編集先生の初期短編集です。 石黒…

狐のお嫁ちゃん6巻 感想

【Amazon.co.jp限定描き下ろし特典付】狐のお嫁ちゃん (6) (みんなのコミック) サダさんの妊娠に、化け狐としてのお嫁ちゃんのレベルアップ。そして、ついにお嫁ちゃんと旦那さんの間にも訪れる人生の転機。『狐のお嫁ちゃん』6巻の感想です。 ジョージさ…

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ2巻 感想

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ(2) (角川コミックス・エース) 突っ込みどころ満載の世界観と、勢いのある展開が笑いを誘うコメディー。 『父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ』2巻の感想です。 法律に則った正しいデスゲームとは!? 愛娘…

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ1巻 感想

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ(1) (角川コミックス・エース) デスゲームが合法化された近未来の日本。 業界最大手にして老舗のデスゲーム運営会社・FATHER社。 そのデスゲーム運営部門統括部部長を務める黒崎鋭司(くろさきえいじ)38歳。彼は自分…

デスゲーム運営者はマイホームパパ : 父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ レビュー

父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ(1) (角川コミックス・エース) タイトル:父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ 作者:(漫画)いなほ咲貴(原作)みかみてれん 年代:2018年~2019年 巻数:全2巻 あらすじ・概要 西暦20××年。デスゲームが合法化…

ライドンキング10巻 感想

ライドンキング(10) (シリウスコミックス) 龍脈を逆流させて、魔導院黒の塔の第二席・カーヴィンを倒すとともに、肉瘴気たちの怨念を浄化したプルチノフ大統領。 物語も終盤に差し掛かるのかと思いきや、まさかの新展開。『ライドンキング』10巻の感想で…

陰のある笑顔、心からの笑顔 : 天使にさようなら 山うた短編集 レビュー

天使にさようなら 山うた短編集 タイトル:天使にさようなら 山うた短編集 作者:山うた 年代:2021年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 「兎が二匹」や「角の男」の山うた先生が贈る短編作品集です。 会社に使いつぶされる41歳魔法少女の現実と、心に秘められた…

江戸時代蘊蓄が楽しい生き字引エルフの日常漫画 : 江戸前エルフ レビュー

江戸前エルフ(1) (少年マガジンエッジコミックス) タイトル:江戸前エルフ 作者:樋口彰彦 年代:2019年~ 巻数:既刊7巻 あらすじ・概要 舞台は現代日本、東京都中央区月島。 江戸時代より400年以上の歴史を刻む高耳神社(たかみみじんじゃ)に祀られてい…

地獄の底で輝くもの : 角の男 レビュー

:角の男 1巻: バンチコミックス タイトル:角の男 作者:山うた 年代:2018年 巻数:全2巻 あらすじ・概要 角のない人間が、角のある人間を「鬼」と呼び、家畜あつかいする社会。 角のない少年ユエと、角のある少年・ジャオ。2人は少年時代を共に過ごし、共…

角の男1巻・2巻 感想

角の男 1巻: バンチコミックス 角の男 2巻(完): バンチコミックス 角のある人間・角族を「鬼」と呼んで家畜にする角のない人間たちの国・龍帝國。 角族が奴隷狩りにあい、また、勝手な理由で殺されていく時代に、精一杯抗う角ありと、角なしの2人の男の物…

読切SF「虚無を行く」がとにかく凄い : 水上悟志短編集 放浪世界 レビュー

水上悟志短編集「放浪世界」 (ブレイドコミックス) タイトル:水上悟志短編集 放浪世界 作者:水上悟志 年代:2018年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 あっさり、さっぱりとしている作風の様で、読者の予想の斜め上をついてくる展開と、丁寧な構成、独特のテンポ…

水上悟志短編集 放浪世界 感想

水上悟志短編集「放浪世界」 (ブレイドコミックス) いろいろな種類の短編が取りそろえられた『水上悟志短編集 放浪世界』の感想です。 虚無を行くが凄く良かった この短編集の総評としてまず言いたいのは、「虚無を行く」が凄く良かったということです。 総…

令和の世を生きる祟り神、戸惑う : 令和のダラさん レビュー

令和のダラさん 1 (MFC) タイトル:令和のダラさん 作者:ともつか治臣 年代:2022年 巻数:既刊2巻 あらすじ・概要 ある片田舎の豊かな山にある集落跡。 現在では柵で厳重に隔離された区画は、古来より伝わる忌み地であり、興味本位での人の立ち入りを避け…

狐のお嫁ちゃん5巻 感想

【Amazon.co.jp限定描き下ろし特典付】狐のお嫁ちゃん (5) (みんなのコミック) 旦那さんの同級生だったサダさんがマンションの隣の部屋に引っ越してきました。 サダさんとお嫁ちゃんのコンビが楽しい狐のお嫁ちゃん5巻の感想です。 恐らく一番年上で、かつ…

令和のダラさん1巻 感想

令和のダラさん 1 (MFC) 第1巻のものとしては、あまりにカオスなこの表紙。 しかし、この漫画の方向性を端的に表していると考えると、とても1巻の表紙にふさわしい絵である気もします。 『令和のダラさん』1巻の感想です。 シリアスもコミカルも恐るべき表…

TSとイチャイチャ。彼氏と彼女のち彼女と彼女 : ある日彼氏が女の子になってしまったカップルの日常 レビュー

ある日彼氏が女の子になってしまったカップルの日常 (ビームコミックス) タイトル:ある日彼氏が女の子になってしまったカップルの日常 作者:季結ふゆき 年代:2023年 巻数:全1巻?※漫画としては続くそうですが、単行本になるかは未定だそうです。 あらす…

祝 ハコヅメ第1部 完結記念

社会派のお仕事マンガとしても、コメディーとしても、一級品の『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』。 電子書籍版の単行本で追いかけていた私にとっても、今月に発売した23巻で第1部が完結となりました。 『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』をご存じでない方はこち…

地球のカワイイは宇宙一 : カワイスギクライシス レビュー

カワイスギクライシス 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) タイトル:カワイスギクライシス 作者:城戸みつる 年代:2020年~ 巻数:既刊7巻 あらすじ・概要 あまたの星々を支配下に置く帝国アザトス。 その先兵として、調査のために地球に降り立った調査隊員・…

お嬢さまと巨人の姉妹。仁義なきものとの闘い : お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生 レビュー

お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生 (1) (青騎士コミックス) タイトル:お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生 作者:Be-con 年代:2022年~ 巻数:既刊2巻 あらすじ・概要 電車に轢かれて異世界へ転生したお嬢さま・京極雛子(キョウゴクヒナコ)…

お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生2巻 感想その②

お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生 (2) (青騎士コミックス) 感想その①はこちらです。 www.iiisibumi.com 王都に到着直後、墜落した宇宙船件現お城に、「前の世界でも珍しくなかったわ」と知ったかぶりの見栄を張った結果、エイリスとカルラに予想外の…

お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生2巻 感想その①

お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生 (2) (青騎士コミックス) 物語が進むにつれて、ロマン溢れるSF要素も段々と出てきました。 そして、不穏でおどろおどろしい世界観もヴェールを脱ぎます。『お姉さまと巨人(わたし) お嬢さまが異世界転生』2巻の感想で…