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「感想【ネタバレを含みます】」カテゴリーの記事はネタバレありの感想です。 「漫画紹介」カテゴリーの記事は、ネタバレなし、もしくはネタバレを最小限にした漫画を紹介する形のレビューとなっています。

よもやま話風の描き下ろし漫画たっぷり。ファン必見!:ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル レビュー

 

タイトル:ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル

  作者:九井諒子

  年代:2021年

  巻数:全1巻(ダンジョン飯という漫画のガイドブックです)

 

ダンジョン飯』についてご存じでない方は、こちらの記事に簡単な説明がありますので、宜しければご覧くださいませ。

www.iiisibumi.com

 

作品概要

 作者の九井諒子先生による公式のワールドガイド・キャラクターブック。

ダンジョン飯』単行本のおまけページでお馴染みの「よもやま話」風の描き下ろし漫画も50ページ収録の充実ぶり。

 第一章はキャラクターごとの詳細データ。※よもやま話風描き下ろし漫画付き。

 第二章は迷宮の魔物たちについて記したフルカラーモンスター図鑑。

 第三章は世界の成り立ちや土地ごとの情報を掲載。世界各地の迷宮についての解説、用語集、そして人種ごとのデータもよもやま話風漫画付きで解説。

 巻末のアートギャラリーには、ダンジョン飯の掲載誌である『ハルタ』に掲載されたものや、イベンド等で使われたイラストや漫画を多数収録。

 じっくり読んでも良し。気になる所だけ拾い読みしながら、イラストや漫画だけ見ても面白い。ダンジョン飯ファン必見のガイドブックです。

 

キャラクターが好きな人。物語が好きな人。考察が好きな人。全てカバーする内容

 各キャラクターの抱える事情や背景の部分まで語られる第一章や、魅力的だからこそいろいろ気になる世界観について書かれた第三章など、ファンが気になる話が満載です。

 

第一章「人物」

 カラーの立ち絵付きで、キャラクターごとの詳細データを読むことができます。好物や苦手なものは序の口で、初死因や、BMIまで載っているのが如何にもダンジョン飯らしいです。

 ライオス達だけではなく、カブルーパーティ、シュロー一行、カナリア隊他、名前が出てきた人はだいたい載っているのではないでしょうか。

 よもやま話風の描き下ろし漫画は相変わらず内容が面白く、これもほぼ全ての人物のページでその興味深い背景や、面白い小話を読むことができます。

 特にカブルーのパーティ、シュロー一行、カナリア隊の面々については新情報や、その背景の部分の物語がかなり充実しています。

 ノームの学者であるタンス夫妻と、トールマンの双子であるカカ・キキの関係についても語られていました。

 

第二章「魔物」

 植物、花虫類、菌類、竜類他、分類ごとに分けられた魔物図鑑を読むことができます。

 美麗なフルカラーのモンスターイラストはもちろん、トールマンの成人男性とサイズ比較できる対比図つきです。

 モンスターのイラストは各巻のカバーイラストなどで使われたものの様ですが、一部見た記憶の無いものもありました。※私は電子書籍版読者のため、紙書籍版や、その帯までは詳細にチェックできておりません。ご容赦下さい。

 モンスターごとの特徴や生態に対するテキスト付きで並んでいるので、裏表紙などで見かけた時と大分印象が違います。真面目な文体の文章の所々で笑わせに来るユーモアも流石です。

 

第三章「世界」

 何と言っても種族ごとのデータが魅力的です。トールマン、エルフ、ハーフフット、ドワーフといった主要登場人物の種族はもちろん、ノーム、オーガ、オークにコボルトまで、全ての人種をよもやま話風の漫画付きで掲載しています。

 各種族の男女別の平均身長、成人年齢、平均寿命、人口分布の多い地域等がわかりやすくまとめられています。文化や歴史的な事情についても文章で説明されています。こういうのが好きな人はたまらないのではないでしょうか。

 世界のエリアごとの歴史や情勢、各地のダンジョンについても簡単にまとめられています。

 用語集は「迷宮」や「文化」といった項目ごとの50音順に並べられています。ただダンジョン飯の物語で既に語られた内容を確認するだけではなく、語られなかった部分や、微妙にわかりづらかった部分を補完する内容も充実していました。

 

おまけコーナー、特集など

 巻末のアートギャラリーには、ハルタ63号に収録されていた豆本、センシの日記である「生活の記録」がありますが、こちらもファン必見の内容だと思います。

 他にも、ライオス一行とカブルー一行とシスルの行動を同じ時系列で比較できる「迷宮探索プレイバック」。

 シェイプシフター回のどの幻が誰のイメージに寄るものだったのかを解説付きでネタばらしする「シェイプシフターの真実」。

 マルシルの愛読書・ダルチアンの一族に関する2ページ漫画等々、楽しいおまけがいろいろあります。

 ダンジョン飯は作品の世界観や、登場人物が魅力的だからこそ、本筋の物語ではまず触れられることがないだろうあれこれまで気になってしまう人も多いでしょう。そういう人にはこのガイドブックは特にお勧めです。

 

 

こんな人にオススメです。

  • ダンジョン飯の作品世界にどっぷり浸りたい人。
  • 登場人物たちのバックストーリー、モンスターの生態、各人種族に関するエピソードをもっと知りたい人。よもやま話のノリが大好きな人。

 

こんな人にはオススメできません。

  • ダンジョン飯』を読んだことがない人。現在読んでいる最中で、まだ10巻まで読んでいない人。
  • ダンジョン飯は好きだけれど、キャラクターのバックストーリーや、作品世界に関する情報にはそれほど興味がわかないという人。