コミックコーナーのモニュメント

「感想【ネタバレを含みます】」カテゴリーの記事はネタバレありの感想です。 「漫画紹介」カテゴリーの記事は、ネタバレなし、もしくはネタバレを最小限にした漫画を紹介する形のレビューとなっています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

セントールの悩み16巻 感想

セントールの悩み(16)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 両生類人たちの戦いも終結し、今回は紛争の後のエピソードも描かれました。セントールの悩み16巻の感想です。 おまけページ:「四肢人類の世界」 今回のおまけページは「この世界」のベスト…

セントールの悩み15巻 感想

セントールの悩み(15)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 冒頭のカラーページの4コマ漫画は、いつもの漫画とはまた違う感じで楽しめました。セントールの悩み15巻の感想です。 歴史清算委員会の襲撃 109話では、姫乃たちの学校が歴史清算委員会を名…

現代日本とファンタジー世界の世知辛さ対決 : 小林さんちのメイドラゴン レビュー

タイトル:小林さんちのメイドラゴン 著者名:クール教信者 年代:2010年~ 巻数:既刊15巻 あらすじ・概要 底辺システムエンジニア(自称)の小林さんは、ある日、酔っぱらって迷い込んだ山で、聖剣の突き刺さったドラゴンと出会いました。 酔ったいきおいで…

セントールの悩み14巻 感想

セントールの悩み(14)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) カラーページで着飾る南極人たちに、100話記念の温泉回と、華やかな始まりながらも今回は戦争の話が多めです。特に中盤からの展開には度肝を抜かれました。セントールの悩み14巻の感想です。 100話記…

セントールの悩み13巻 感想

セントールの悩み(13)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) どこまでも広がっていく世界観。平行する物語は増えていく一方。小出しされる情報がもどかしい。でも面白いからやめられない。そんなセントールの悩み13巻の感想です。 朱池さんちの事情、犬養さんの…

セントールの悩み12巻 感想

セントールの悩み(12)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 綾香ちゃんと鴉羽さんが、正式にオカルト科学部に入部。今回はオカルト関連をいろいろな視点から描いたエピソードが目を引きました。セントールの悩み12巻の感想です。 鴉羽さんのクラスの出し物は「…

セントールの悩み11巻 感想

セントールの悩み(11)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 姫野の周りも、世界情勢も、南極人関連も、それぞれ大きな変化がありました。 私たちの世界とは似て非なる、でもやっぱり似ている部分もある「この世界」の様々な形の「日常」が描かれる、セントール…

セントールの悩み10巻 感想

セントールの悩み(10)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 「日常」モノのはずが、非日常の世界に放り出されてしまった姫乃と紫乃ちゃんの運命やいかに。というわけでセントールの悩み10巻の感想です。 続姫乃の異世界無双 姫乃は元の世界へと戻るために現地…

セントールの悩み9巻 感想

セントールの悩み(9)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 巻頭のカラーページで姫乃が何とも言えない不思議なポーズを決めています。 何かと交信しているようでもあり、何かに変身しそうでもあり、不思議な雰囲気が漂っています。 今までも日常の裏側で非日常…

セントールの悩み8巻 感想

セントールの悩み(8)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 面白かったり、微笑ましかったり、生々しかったりする「この世界」の物語を楽しみながら、私たちの世界の日常のもやもやについても考えられる。セントールの悩み8巻の感想です。 美術館デート×2 芸術…

セントールの悩み7巻 感想

セントールの悩み(7)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 日常という言葉の拡大解釈が甚だしい。でも納得。その上で面白い。セントールの悩み7巻の感想です。 南極道士 人類の形態の1つで、すでに絶滅したと言われる人虎。それが中国の奥地に生息していると…

ダンジョン飯5巻 感想

ダンジョン飯 5巻 (HARTA COMIX) 4巻末の思わせぶりな黒ページ増量。巻頭からの急展開。ダンジョン飯5巻の感想です。 狂乱の魔術師と亡霊たち。黄金城の過去が気になる いなくなったファリンを追いかけてきたライオスたちの前に、ダンジョンの主、狂乱の魔術…

ダンジョン飯4巻 感想

ダンジョン飯 4巻 (HARTA COMIX) 冒頭から気になる新情報が目白押しの『ダンジョン飯』4巻。ついにライオス一行の当初の目的だった、ドラゴンの討伐と、ファリンの救出の話になります。 熱い熱いレッドドラゴン戦 ドラゴンの大きさは、登場するファンタジー…

ダンジョン飯3巻 感想

ダンジョン飯 3巻 (HARTA COMIX) いろいろな魔物を食べながらのダンジョン攻略ファンタジー、『ダンジョン飯』3巻の感想です。 物語が進み、世界観や背景の情報も増えてきました。 大物クラーケン戦 水上歩行の描写がすごい 地下4階になってから使用されてい…

ダンジョン飯2巻 感想

ダンジョン飯 2巻 (HARTA COMIX) 人間の剣士ライオス、エルフの魔法使いマルシル、ハーフフットの鍵師チルチャック、ドワーフの料理人センシ。4人のメンバーは魔物を調理した「ダンジョン飯」を食べながら、ダンジョンの最深部を目指す。 そんな『ダンジョン…

世知辛い部分をコミカルに描く、迷宮攻略ファンタジー : ダンジョン飯 レビュー

タイトル:ダンジョン飯 著者名:九井諒子 年代:2015年~2023年 巻数:全14巻 あらすじ・概要 多くの人が富を求めて集うダンジョン。その最深部でドラゴンに敗北してしまったライオス一行。ライオスの妹ファリンの機転で全滅は免れたものの、ドラゴンに食べ…

ダンジョン飯1巻 感想

ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX) ドラゴンに敗れ、魔法でダンジョンから逃れたライオス一行。しかしドラゴンに食べられたライオスの妹、ファリンが取り残されてしまいました。蘇生魔法には死体が必要。迫りくる消化のタイムリミットの中、再びダンジョンに挑…

セントールの悩み6巻 感想

セントールの悩み(6)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 少しずつ開示されていく新情報から、いろいろなことを想像するのもこの漫画の楽しみ方だとは思うのですが、それにしても今回は気になることが多すぎました。セントールの悩み6巻の感想です。 遺伝のメ…

緻密に描かれる復讐劇と人間の“貌” : モンテ・クリスト伯爵 レビュー

タイトル:モンテ・クリスト伯爵 著者名:森山絵凪、原作:アレクサンドル・デュマ 年代:2015年 巻数:全1巻 あらすじ・概要 マルセイユの船乗り、エドモン・ダンテスの人生は順風満帆。美しい婚約者との結婚も決まり、仕事では次の船長に抜擢されました。 …

モンテ・クリスト伯爵 感想

モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス) モンテ・クリスト伯爵ことエドモン・ダンテスによる、自分を陥れた3人の男に対する復讐の物語の感想です。 漫画で描かれる壮絶な復讐劇。表情から登場人物の内面があふれ出る。 『モンテ・クリスト伯』自体は復讐…

セントールの悩み5巻 感想

セントールの悩み(5)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 「この世界」だからこその場面が、私たちの世界に対する風刺にもなっていて面白い、セントールの悩み5巻の感想です。 南極人の謎、南極人にとっての謎 25話ではスーちゃんが、南極人の友人と待ち合わ…

セントールの悩み4巻 感想

セントールの悩み(4)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 突然の南極人の転入という姫乃のピンチのままで前巻からの話が続く、セントールの悩み4巻の感想です。 南極人のスーちゃんが知的かわいい 3巻の最後で転校してきた南極人のケツァルコアトル・サスサス…

セントールの悩み3巻 感想

セントールの悩み(3)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 3巻目になって姫乃以外の視点も増えてきました。群像劇は好きですし、「この世界」のいろいろな場所を覗けるのも楽しいです。そういうわけで、セントールの悩み3巻の感想です。 人馬形態の正しい投球…

セントールの悩み2巻 感想

セントールの悩み(2)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 人馬や翼人といった形態の人類がなぜ存在するに至ったか、世界観の説明の根本の部分が語られる、セントールの悩み2巻の感想です。 これがカルチャーショックというものか 第5話では、姫乃のいとこの紫…

セントールの悩み1巻 感想

セントールの悩み(1)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) ケンタウロスのような「人馬」形態の女子高生、君原姫乃。その友人の獄楽希は「竜人」形態で蝙蝠のような皮膜の翼があり、同じく友人の名楽羌子は「角人」形態で頭に角が生えている。クラスの委員長は…

異類婚姻譚というより異類新婚譚 : 狐のお嫁ちゃん レビュー

※電子書籍版と書籍版で、表紙および一部カラーイラストなどが異なります。上の画像は電子書籍版です。 タイトル:狐のお嫁ちゃん 著者名:Batta 年代:2015年~2021年 巻数:全7巻(紙書籍は4巻まで。詳しくは下記をご覧ください) あらすじ・概要 地方の文化…

狐のお嫁ちゃん1巻 感想

狐のお嫁ちゃん (1) (みんなのコミック) ※電子書籍版と書籍版で、表紙および一部カラーイラストなどが異なります。上の画像は電子書籍版です。 地方の文化資料館で学芸員をしている旦那さんと元禄時代生まれの狐のお嫁ちゃんのまったり新婚生活物語。その…

ニッチなテーマと奇天烈な発想のびっくり箱 : ニッケルオデオン レビュー

タイトル:ニッケルオデオン 著者名:道満晴明 年代:2010年~2014年 巻数:全3冊 あらすじ・概要 1話につき8ページで話が完結。様々なテーマが扱われ、シリアスだったり、コミカルだったり、きれいにオチがつくこともあれば、あいまいな結末のまま余韻を残…

ニッケルオデオン【青】感想

ニッケルオデオン 青 (IKKI COMIX) 8ページの超短編スタイルと、独特過ぎる発想で振り回してくれた『ニッケルオデオン』もこの3冊目の【青】で最終巻となりました。 多種多様な物語とニッチな題材の「ヴンダーカンマー」 この短編集に収録されている物語話は…

ニッケルオデオン【緑】感想

ニッケルオデオン 緑 (IKKI COMIX) 道満晴明先生のニッケルオデオンの2冊目。1話1話を独特のセンスで組み上げています。ニッチなテーマも相変わらず多めでした。 お約束の状況×普通じゃない発想 お約束の状況から始まる話も、ニッチな題材を使った話でも、話…